bluethunder200’s blog

主に富士登山について書いています

富士吉田市発行の「富士山登山認定書」と「馬返しルート」について

こんにちは、bluethunder200です。

今年も富士吉田市発行の「富士登山認定書」についての記事が載りました。

富士吉田市発行の「富士登山認定書」 とは

富士吉田市が毎年、富士吉田市長名で発行している認定証です。

www.fujisanguide.com

2016年の富士登山認定書です。富士山では縁起のいい申年(さるどし)ですね。

2016年の富士登山認定書です。富士山では縁起のいい申年(さるどし)ですね。

僕が知る限り、富士登山に関する、唯一の公的な認定書だと思います。

この認定書をもらうためには、富士山吉田口登山道を麓から(いわゆる「馬返しルート」を)登る必要があります。

なぜなら、この申請書を配っているのが、「馬返し」にある、(標高1450m)にある「富士山お休み処」(大文司屋)なのです。(「馬返」表記もありますが、このブログでは「馬返し」とします)
(富士山お休み処が開いていない場合、大文司屋前で自分を撮影した写真が必要です)
あと必要なのは、山頂で自分を撮影した写真です。(久須志神社前の石柱がおすすめだそうです)

馬返しルートについて

僕はここ数年、それまでの五合目からの登山に飽き足らず、麓にある馬返しからも登るようになりました。
このルートは、江戸時代から昭和39年に富士スバルラインが開通するときまでのメインルートで、一合目、二合目、三合目、四合目、四合五勺、五合目があります。

五合目にある佐藤小屋からは、スバルライン五合目に向かうルートがあり(小御岳道(こみたけみち)と言います)、六合目では、スバルライン五合目からのルートと合流し、山頂まで続きます。

素晴らしい眺望とまでは言えませんが、森の中を、往年の雰囲気を感じて登ることができます。
神社や山小屋が崩れてしまっているのが残念ですが…
個人的に、とてもおすすめです!
そういえば、この登山道、世界文化遺産の構成要素のひとつでしたね!

吉田ルート(馬返しルート) 馬返しにある鳥居。両脇は「猿」の像です。馬返しバス停、「富士山お休み処」からすぐです。

吉田ルート(馬返しルート) 馬返しにある鳥居。両脇は「猿」の像です。馬返しバス停、「富士山お休み処」からすぐです。

案内は同富士山ガイド.com にあるものがよくできていると思います。
(「浅間神社~馬返し」、「馬返し~五合目」、「五合目~本八合目」、「本八合目~山頂」に分かれています)

www.fujisanguide.com

馬返しまでの交通について

馬返しには駐車場があるのですが、現在では、富士山駅から馬返しまでは、富士急山梨ハイヤーにより「馬返しバス」が運行されています。
車で行く場合、馬返しまで戻ってくるか、また馬返しまで行く必要(バスのない時間はタクシーしかありません)がありますが、これだと楽ですね。

富士急山梨ハイヤー 「馬返しバス」

実態は9人乗りのジャンボタクシーです(車体に馬返しバスであることは書かれています)。
これがくせ者で、運が悪いと乗れないかもしれません。途中のバス停からは乗れないことも覚悟してください。実際そんな人達を見てきました。(富士急山梨ハイヤーに問い合わせても、「大丈夫」なんて真に受けないように!)

始発の富士山駅バス停で9人以上並んでいる場合、早めに運転手さんに声を掛けましょう。時間近くになるとバス(ジャンボタクシー)が近くで待機しています。もしかしたら、増車のバスや、タクシーで対応してくれるかもしれません。

きっぷは富士山駅バス停そばにあるバス券売所で買います。

タクシーで行くと3,000円くらい掛かるところ、馬返しバスでは運賃が500円ととても安いのはとてもありがたいのですが、このような実態を書いて注意を喚起するとか、多少値上げしても、事前予約制を導入するなど、確実に乗れるようにして欲しいのが本音です。

五合目のバスも、いっぱいでも増車せず、乗れない場合もあるので…、増車してくれるだけ、ましですかね。

富士急行さま、富士急行バスさま、富士急山梨ハイヤーさま、こんなこと書かないといけないなんて、何とかならないですかねぇ。

馬返しルートを登るツアーも

今年は既に終わってしまったようですが、クラブツーリズム「富士山に登り隊」富士登山前に、このコースだけを登るツアーが用意されています。
「テーマ旅行」→「富士登山ツアー」→「富士山に登り隊」の「関東発」で見られます。
僕が登っているときに、ちょうど見かけ、ツアーでこんなところ登るんだと感心したものです。このツアーでは、中の茶屋から馬返しまでも歩いています。

なお、馬返しルートから山頂に登るツアーは他社でもあります。参考まで。