(2022年7月更新)富士登山 吉田ルートの山小屋について
こんにちは、bluethunder200です。
今回は吉田ルートを使った場合に通る山小屋、山頂の山小屋について、簡単に気づいたことを書きたいと思います。単に僕の備忘録だったりして(笑)
各山小屋へのリンクも用意しました。宿泊予約や登山の参考にしていただければ、と思います。
なお、僕の実際の経験や、山小屋のホームページ書かれてあることに基づいて書いていますが、間違いがあったり、シーズンによって変わっていたりするかもしれません。標高も山小屋が謳っているもので、正確なものではありません。あしからず。
2022年7月に更新しました。
登山、お鉢めぐり(時計回り)、下山で通る順に書いていきます。
- (吉田口登山道)馬返の施設
- (富士スバルライン)五合目の施設
- (吉田口登山道)五合目・六合目の山小屋
- 七合目の山小屋
- 八合目の山小屋
- 本八合目の山小屋
- 八合五勺の山小屋
- 吉田、須走ルートの山頂
- 御殿場、富士宮ルートの山頂
- (下山時)八合目の山小屋
- 予約が取れないときは…
(吉田口登山道)馬返の施設
- 中ノ茶屋
2013年より富士吉田市が管理している茶屋です。300年の歴史があるそうです。富士吉田市発行の「富士山登山認定書」「富士山1/2登山認定書」の申請書はここでもらいます。
- 大文字屋
ここしばらくは富士吉田市が借りてボランティアがやっていたと思いますが、オーナーの方により一昨年(2020年)復活した茶屋です。毎年馬返登山をするのですが、待ち時間に利用しています。ちゃんとホームページがあるんですね。焼印もあるそうです。
(富士スバルライン)五合目の施設
標高は2,305mです。
売店やレストラン、神社のイメージが多いですが、実は宿泊できます。
駐車場下にある無料のトイレより、有料ですが、こちらの施設のほうが気持ちよく使えると思います。
- 冨士山小御嶽神社
久須志神社、浅間神社奥宮と同様の刻印があります(境内の売店で)。刻印は、北口本宮冨士浅間神社、東口本宮冨士浅間神社などにもあります。 - 富士山みはらし
モンベルのグッズが置いてあります。 - こみたけ売店
宿泊はなく、売店のみ営業です。焼印があります。 - (富士登山観光)五合園レストハウス
簡易郵便局があり、風景印や貯金(!)が有名です。なんと「富士山メロンパン」を焼いています!。宿泊は10名以上から受け付けています。外にコインシャワーがあります。 - (富士急)雲上閣
バス停のそばにある富士急の施設です。五合目の施設はほとんど富士吉田市ですが、ここだけ鳴沢村です。「ロッジフジヤマ」というカプセルホテルがあり、宿泊者のみコインシャワーを利用できます。 - 山梨県富士山五合目総合管理センター
ここで富士山保全協力金の受付をしています。
もともと恩賜林組合の施設で、山梨県と協働しているそうです。(以前はスカイパレス富士というレストラン・売店でした)
(吉田口登山道)五合目・六合目の山小屋
スバルライン五合目から泉ヶ滝を下った小御岳道(こみたけみち)の先にあります。通常は泉ヶ滝を登るので、通りません。
少し遠回り(コースタイムで20分増える)ですが、どちらの山小屋にも焼印があるので、全部押したい場合、回り道するのもいいと思います。
(どう見ても八角の)六角堂や日蓮上人像もあります。
- 佐藤小屋 標高2230m
通年営業(冬は予約日のみ)の山小屋です。
夏期の一時期、毎日新聞の支局が開設されていて、看板が出ます。 - 里見平★星観荘 (さとみだいら・せいかんそう) 標高2325m
佐藤小屋からほんの少し(5分ほど)登ったところにあります。
標高2325mとありますが、果たしてそれだけあるか、分かりません。
環境マネジメントシステム、ISO14000を取得しています。山小屋では国内初!だそうです(というか見たことありません)
七合目の山小屋
岩登りが始まる七合目。七合目の山小屋は密集しています。目標が分かりやすく、励みになるのではないでしょうか。各山小屋の間隔は、僕の実測で、数分から20分程度です。
- 花小屋 (はなごや) 標高2700m
ジグザグ道を登ってきてたどり着く、七合目最初の山小屋です。 - 日の出館 (ひのでかん) 標高2720m
- 七合目トモエ館 標高2800m
本八合目トモエ館と姉妹の山小屋です。
山小屋内で食事ができます。(購入したものですよ)
ここにはチャイがあり、僕はここで飲むのが習慣です。
七合目トモエ館の焼印は、大黒様です。 - 鎌岩館 (かまいわかん) 2790m
七合目の岩場のことを「鎌岩」と呼ぶそうです。
2016年に建て替えて、吉田ルートでは一番新しい山小屋です。
直下に救護所があります。 - 富士一館 (ふじいちかん) 2800m
八合目の元祖室と姉妹の山小屋です。
全長約7cmの小杖ちゃんが買えます。(山頂の刻印で、木が割れても構わないか聞かれます) 山頂の刻印だけ欲しい方には便利ですが、焼印が干支の元祖室のほうがいいかも。 - 鳥居荘 (とりいそう) 2900m
赤い鳥居が目印です。 - 東洋館 (とうようかん) 3000m
七合目最後の山小屋。2007年に建て替え。山小屋の前がデッキで少し広いです。
生ビールが飲める山小屋です。
現在、あの「星のや富士」でのツアー(「富士登山学校ごうりき」が担当)で使われています。
八合目の山小屋
七合目に比べ、八合目の山小屋は間隔が離れています。岩場から砂礫の道に変わります。
- 太子舘 (たいしかん) 3100m
太子「館」ではなく太子「舘」です。
「太子」は、聖徳太子のことです(今は厩戸皇子(うまやどのみこ)と言うらしい?)。
八合目、御来光のライブカメラ(富士吉田市/(一財)ふじよしだ観光振興サービス)のある場所です。記念にスクリーンショットを撮ってみては?
夕食は定番のカレーですが、おかずが付きます。
救護所が併設されています。
- 蓬莱館 (ほうらいかん) 3150m
山小屋横に、特徴的な「亀岩」があります。
8月始めの数日間ですが、山梨日日新聞の支局が開設されます。 - 白雲荘 (はくうんそう) 3200m
山小屋の前が広いです。 - 元祖室 (がんそむろ) 3250m
七合目の富士一館と姉妹の山小屋です。
山小屋の横にある、江戸時代の富士講の食行身禄の烏帽子岩、冨士山天拝宮に参拝でき、御朱印がいただけます(対応している場合なので、早朝など、できなくても文句は言わないように)。初穂料は500円です(2019年)。焼印が毎年干支で変わります。
富士一館同様、全長約7cmの小杖ちゃんが買えますが、こちらは干支の焼印です。(山頂の刻印で、木が割れても構わないか聞かれます)
本八合目の山小屋
本八合目の山小屋は密集しています。須走ルートと合流します。
- 富士山ホテル 3400m
本館、別館、新館と3棟もある、大きい山小屋です。
焼印は本館と別館で別にあります。
下山道に鳥居がありますね。 -
本八合目トモエ館 3400m
七合目トモエ館と姉妹の山小屋です。
本八合目トモエ館の焼印は日のみ子様です。 -
胸突江戸屋 (上江戸屋) (むなつきえどや、うええどや) 3400m
須走ルートの山小屋ですが、トモエ館の隣にあります。
江戸屋(下江戸屋)とは姉妹の山小屋です。
八合五勺の山小屋
この先を越えると急な岩場に変わります。九合目と山頂に鳥居があります。
- 御来光館 (ごらいこうかん) 3450m
シーズン中は毎日ホームページに、御来光や日中の外の様子をアップしています。
山小屋独自のライブカメラ(静止画)があります。
夕食はハンバーグか鯖の味噌煮弁当です。
吉田、須走ルートの山頂
富士山頂上 久須志神社が隣接しています。
山頂の山小屋では、いずれも山小屋内で食事が取れ、休憩ができます。
- 山口屋 3710m
宿泊ができます。
焼印がありますが、先に久須志神社で刻印をもらってからでないと押してくれません。 - 扇屋 3710m
元の場所は取り壊されていて、以前東京屋があった場所で営業しています。
この時期だけ山小屋で働いている小岩井さんが、下記のシーズン中ブログを書いています。絵葉書買うときにその話しをしたら、サインしてくれました。
2021年に引き続き、2022年シーズンも不定期の投稿になるそうです。
御殿場、富士宮ルートの山頂
登頂後のお鉢巡り、吉田ルート山頂から約30分(コースタイム)で、富士山頂上 浅間大社奥宮と富士山頂郵便局がそばにあります。剣ヶ峰も近いです。
- 頂上富士館 3710m
山頂でトイレに寄るならはここか、すぐそばの環境省のトイレがいいですね。
山小屋の店長さんが毎年ブログを書いています。
夏期のシーズン中は毎日更新されます。
富士山頂山小屋「富士館」の店長ブログ -
せっかくなので、この辺りで働いているmushさんのブログのリンクを張っておきます。
(下山時)八合目の山小屋
下山時、本八合目で鳥居のある富士山ホテルのそばを通り、八合目の下江戸屋で吉田ルートと須走ルートに分岐します。
下山時に見えてくるもう一つの鳥居は、須走ルートの見晴館のものです。
- 江戸屋(下江戸屋) (したえどや) 3350m
胸突江戸屋(上江戸屋)とは姉妹の山小屋です。
吉田・須走ルートの下山分岐点にあります。
天皇陛下(当時皇太子殿下)が宿泊された山小屋です。(他、御殿場ルートの赤岩館がありますね)
吉田ルートで下山する場合、最後の山小屋です。五合目までの3時間あまり、七合目、六合目のトイレ以外ありません。水の調達、食事をしておきましょう。トイレもここで済ますことをお薦めします。
須走ルートの山小屋なので、須走ルートの場合、登りでも通ります。
予約が取れないときは…
山小屋は、土曜日、海の日前後とお盆が混む時期で、登頂に有利な標高の高いところから、先に埋まっていきます。
山小屋直接予約で取れない場合、旅行会社は別に枠を持っていますので、ぜひ利用してほしいです。
今回調べたところ、料金も山小屋のホームページに書かれている金額と同じでした(山小屋直接予約による独自の割引はありません)。キャンセル料は旅行会社のほうが有利ですね。
下記のバナーより、画面上部のサンシャインツアーロゴの下、「富士登山トップ」の横にある「山小屋のみ販売」をクリックします。最初は富士宮ルートの山小屋が出ますが、希望のルートのタブをクリックしてください。